家は買うべき?借りるべき?マンション購入で後悔した僕の体験談

不動産

こんにちは。オフィスビル系の不動産会社でマーケティング担当として働いているポンクレーです。

「賃貸で毎月賃料を払い続けるのはもったいないなー。いっそのこと家を買って住宅ローンにすれば、今とさほど変わらず資産になるよな。そっちのほうが賢いかも?」
こんなことを一度は考えたことありませんか?
結論から言います。知識がないなら家の購入はやめたほうがいいです。

家を買った後に不動産会社に転職したことで、業界の風潮や原価、利益率について知りました。買ったときはいい買い物をしたと思ったのですが、まさに知らぬが仏というやつでした。

そこで今回は僕がマンションを購入した経験をもとに、リアルな体験談と学んだことをまとめました。「家を買うか、このまま借りとくか」で悩んでいるあなたに、少しでも判断材料になれば幸いです。

結論:Q. 家は買うべき? A. 知識ゼロなら借りるべき

いきなりキツイことを言ってごめんなさい。しかし、知識ゼロの状態で家を買うのはギャンブルに近い行為です。少なくともあなたに僕と同じ後悔はしてほしくありません。

「たまたまいい感じの物件があった。お手頃価格っぽいし住宅ローンも通りそう。今住んでるところからも近いから大丈夫だろう。」
そう思ったのであれば一旦やめておたいほうが無難でしょう。

僕が後悔した経験5選

細かいことをいえば5選じゃ足りないですが、大きな後悔ポイントを5つ紹介します。

購入価格が少々割高であることに気づけなかった

当時、2400万円の物件を「200万円値引きして2200万円でどうでしょうか」と提示されました。当時の僕は「お得だ」と思い込み、深く考えず契約してしまったんです。

リフォーム費用として500万円かけていると聞いていたこともあり、さらに納得感が増していました。しかし、数年後に不動産会社に転職し、相場感を身につけると事情は全く違いました。

実際にはリフォーム費用はせいぜい300〜400万円程度で、物件自体の価値は1300万〜1500万円。デベロッパー勤務経験からすると、中古のリフォーム住宅の利益率はおおよそ10〜15%と理解できる利益率ですが、20%を超える想定では少々高く感じます。
「あの時、もう少し知識があれば…」と後悔したのは言うまでもありません。

なお、デベロッパーと呼ばれる土地開発系の不動産会社は25%の利益率の企業もあるようです。

内見時に期待していたよりも部屋が狭く感じた

内見のときは家具もなく、モデルルームのようにスッキリしていました。
営業担当者のトークもあり、「これくらいなら十分広いな」と錯覚してしまったんです。

ところが、実際に引っ越して家具を置いてみると…想像以上に狭い。特にキッチンは人ひとりが横を通れる程度の幅で、冷蔵庫や食器棚を置いた瞬間に通路が極端に狭くなります。

そして、意外と想像できていなかったのが子供の遊具です。ジャングルジムのようなものや、シルバニアファミリーといった子供のおもちゃ、このあたりは発育に欠かせないものですが、収納には想像以上のスペースが必要でした。現在は、おもちゃ類はふたをすると簡易的な収納になるソファに収納しています。

内見時は「少し広すぎるかもしれないな…」と思うくらいの余裕を持っておかないと、住んでから想定外の狭さに後悔します。

昔の警報器が外せない

リフォーム済み物件を選んだ僕は、最初は「キレイでお得だったかも」と思っていました。

しかし、住んでみると壁内の配線の取り回しが悪く、昔の警報器が外せないことが判明。管理組合の方針で新しい警報器を設置するときに発覚したため、「もう仕方ないか…」と我が家には新旧2つの警報器が並ぶ状態になりました。

「リフォーム物件でも、こういう落とし穴があったのか…」と肩を落としました。

リビングが狭くてテレビの置き所に困った

我が家のリビングは縦長で幅は3.0〜3.5メートルほど、食卓を置くとテレビを置けるスペースが限られます。壁沿いに置くとテレビが見にくい、角度を変えれば場所を取る。

実際に置いてみると、幅3メートルほどのリビングに薄型テレビを設置。その対面にソファを配置…。テレビ台の幅も相まってテレビまでとても近く、目が悪くなりそうでした。

結果、家族が自然に集まれるスペースを確保しにくく、リビングなのにくつろげるスペースではなくなってしまいました。

収納が少なすぎてモノが散乱しやすい

これも大きな後悔ポイントです。先ほどの部屋が狭くて子供のおもちゃの収納場所に困っている件と似ていますが、視点が少し異なります。

特にキッチンは、上部に吊戸棚の収納があったほうがいいです。調理器具や食器が収まらず、せっかく買ったお気に入りのものも泣く泣く手放し、選ばれし者だけが残ることに。

収納はあとから増やすのが難しいので、最初の段階で妥協しないことが大切です。我が家のキッチンは置き型の収納を後から増やしたのでとても狭く感じます。

角部屋だったら妥協してでも検討する価値あり

僕の住まいは角部屋ではありませんでしたが、今思うと「角部屋にすればよかった」と後悔しています。その理由は以下の通りです。
※ちなみに実家は角部屋でした。

窓が3方向に設置されている

一般的なマンションは玄関側とリビング側の2方向にしか窓がありませんが、角部屋なら3方向に窓があります。
窓が2方向しかないと、部屋がとても暗いです。角部屋だったら室内が明るく、風通しもよいので湿気がこもりにくく、カビ対策にも効果的。
また、洗濯物も日当たりのよい場所に干せるので、洗濯の快適度は格段に上がります。

玄関横のベランダがプライベートスペースになっている場合がある

玄関側に部屋がある場合、小さなプライベートバルコニーがついていることがあります。
両隣と距離が取れるため、生活の快適度が圧倒的に違います。

後悔したくないなら注文住宅が無難

立地にもよりますが、全方向に窓を設計できる注文住宅はやっぱり快適性が段違いです。
通気性がよく、カビや湿気の悩みも減りますし、間取りや収納も自由に設計できます。
家族の希望を反映できる点も大きなメリットです。

個人的には先に不動産投資がおすすめ

もし注文住宅を建てられるだけの与信力をお持ちなら、まず不動産投資で資産を作るほうが合理的です。

投資用物件から賃料収入を得ることができたら、賃貸暮らしのまま家賃を補填できます。それでいて不動産という強固な資産を持っている状態を作れます。その後に、余裕をもって注文住宅を建てる方が後悔が少ない場合もあります。
そして僕は家を先に買ったため、投資資金を確保できず今はとても後悔しています。

もちろん不動産投資を行う以上リスクはありますが、知識を身につけた上で挑戦する価値は十分あると僕は考えています。

まとめ

  1. 不動産の知識がほとんどないなら、むやみに家を買うのはやめましょう
  2. もし角部屋が空いているなら一考の余地ありです
  3. 正直家を買うなら注文住宅をおすすめします
  4. 注文住宅を買う余裕があるなら、その前に不動産投資も検討してみて

皆さんが不用意に家を買ってしまって、僕みたいな後悔をすることがないよう祈りたいと思います。

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